第4回おろしがね (2017.11.19)

 

参加者は5名。

今回は、2種類の実験をしました。
1.風量を多くして高い温度
2.風量を少なくして低い温度

前日の雨で煉瓦が湿っていて、操業をする状態にするまで乾燥時間にずいぶんと時間がかかりました。

今回は前に作ったノロを噛んだケラを割ってなるべく丁寧にノロをたたき出してから同じ材料をました(各2.2キロ)。
風量を多くして行うと、ほぼ30分で下りて銀色にピカピカ輝く鉄ができましたが、全体がしっかりまとまっていなくて、あちこちに隙間がありました。また温度が上がったせいで最後の方で湧き花がチカチカしてしまい炭素量が下がったのかと心配されました。

次に風量を少なくして行うと材料の下がり方が遅くほぼ2倍の時間がかかりましたが、順調に下りて行きました。しかし、できた物はノロが完全に溶けていなくて固まりのあちこちにノロが噛んだままでした。また固まり方が悪く、とても良いできではないように見えましたが、収量は同じく1.6キロ強です。

結論は中くらいの風量が良さそうだということでした。ただ、風量を多くした物は銀色に輝いていたので、このできた物がいいかどうかが気になりましたが、後日、刀鍛冶の加藤さんに判定してもらうと極めて良いとのこと。10月に第1回と2回目の卸し鉄の固まりを見せた時には、「これは2回の折り返し鍛錬では足りないですね。」と言われました。
刀鍛冶はやはりすごいですね、見ただけでいろいろなことを見抜きます。

問題が1つありました。今回は炉の作り方を少し変えていました。第3回までの炉は羽口側から見て横長でしたが今回は縦長にしました。この条件を変えたことも問題かもしれません。

西川さんによると、温度が高いうちに水冷すると表面に付いていた薄いノロがはがれて上の部分は銀色にピカピカになるのだとのこと。製鉄の時もこういうのができると焼きがよく入るそうです。本当は卸し鉄ではなくて、たたら製鉄でこんな銀色のケラができると良いのだと。製鉄でもおろし鉄でもグズグズして温度が下がってしまった物を水冷しても、もうノロがくっついていてはがれなくなると教えてくれました。

今回の実験で、送風を少なく低温で作った物はそもそもノロがまだ噛んでいましたから、温度が低すぎたことがはっきり理解できました。

 

 おろす前の材料

 

 1度目(強い送風)のピカピカの鉄塊

 

 2度目(弱い送風)の鉄塊(炉底側)

 

 


 

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