藤野28号だたら (2017.04.22)

当日の参加者は8名(松嶋、植木、内藤、鈴木、山崎(父・子)、朝吹、中野

操業は久しぶり。炉は十分に乾燥しているので、テント泊まりをしての乾燥はなし。当日の朝7時に集合して、準備の後に火入れ。炭切りをしながら、そのまま10時半ごろになってから砂鉄を600gを投入開始。
創業は順調に進み砂鉄も徐々に増量。11時半頃に炉の内部から「ゴボゴボ」という音が聞こえて来たので、ノロ出し。少々の粘さはあったものの、いつもよりも良い。時々、詰まった羽口を突くものの、ふしぎに操業は順調。
炭切もやりながらの作業だが、みんなが作業を理解しているので、誰が何を言わずとも互いに作業を分担。

あ、忘れてた、一人だけはずっとお話ししていましたが・・・・。だけど、人の名前は覚えられないのに、炉の内部の温度が1400〜1450度と教えたら、これは1回で覚えたのにはびっくり。

その後、2階のノロ出し。いつもより粘性が低い。今日こそはケラができるかなと期待しながらも、磁鉄鉱の鉱石の操業ではサラサラのノロが出たのに、炉を解体したらケラがなかった悪夢が頭をよぎる。

 

砂鉄は合計で31.3kg投入。用意していた砂鉄がこれしかなかったことと、天気予報通り、雨が降ってきたので、後は砂鉄が下りるのを待つ。今までは、いつも操業羽口が詰まった時に使うために、さらに上の予備の羽口に切り替えていたが、今回は初めて切り替え無し。

いよいよ炉の解体。するとノロがトロトロと流れてきた。

本当にケラはできているのかと不安になる。

 

でも、底にちゃんとできていた!! 解体をもう少し待つともう少し、きれいなケラにまとまったかなという意見も出たけれど、今回の操業が順調だったのは、いつもよりも釜土の量が多かったことではないかというのがみんなの感想。
ケラの塊は3.3kg、総収量は5.4kg。まあ、ノロをかんでいるのは間違いないけれど、過去の物より少ない感じ。
前の物よりは少し良くなったという楽観的感想。

 

やっぱり「たたら製鉄」って楽しい!


 

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