藤野29号だたら (2018.05.26)

参加者6名:松嶋、内藤、鈴木、川之上、朝吹、中野

朝、たたら場に着くと炉の内側が明らかに湿っていました。3週間の自然乾燥ではやはり不完全です。当日の集合時間も1時間いつもより遅い8時(間違えてしまいました)。これでは今回は成功は難しいと覚悟して始めました。 もちろんいつもより砂鉄投入を遅めにして、なるべく炉内を乾燥させることに勤めました。 並行して炭切作業。

やがて500gから砂鉄投入を始めました。炭と砂鉄の下り方は順調だったので、しばらくしてから少しずつ砂鉄の量を増やしました。 いつもと違うのはあまり羽口がつまらないことです。ノロができたら炉底が冷え込んで送風がうまくいかずに何度も過去に苦労したのに、あまり苦労しないのが何かかえって不安・・・・。

久しぶりにウメさん(中村正吾さん)から連絡があり、途中で相模原市内で日本酒の醸造をしている若い社長さんの久保田さんがお友達と見学に来ました。ちょうどその時にノロ出し。すでに時間は15時をまわっていましたが、サラサラのノロにみな満足! 久保田さんたちは驚きの声をあげて写真をパチパチ。



さらさらのノロです

 

砂鉄は順調に入っていくのですが、時間が遅かったので15時40分に総量27kgでこの日は砂鉄投入を止めることにしました。 その後1時間ほど後に炉の解体。今度はウメさんご夫妻と野菜作りのお仲間2人が見学に来ました。 今回は失敗を覚悟して操業を始めたのですが、そんなに問題がなかったし、初めての参加者(川之上さん)と見学者がいるので、できたらケラができていることを期待。



レンガを外していく(撮影:中村ますみ)

 



えいやっとケラを含む部分を引き落とす(撮影:中村ますみ)

 

もちろん、いつものようにケラの収量を予測しました。見学に来ていた人たちが磁石でコツコツと集めてくれたので、何と6.3kgもありました。大きな塊になったのは3.4kgほどです。残念ながらきれいな塊にはまとまってはいませんが、今回はあまりノロを噛んでいないことと、銀色にキラキラ光っているのでまず満足。 また、窯土を厚くしたしたせいか煉瓦がほとんど痛んでいませんでした。 課題は1つの塊にすることです。砂鉄投入の後にもう少しがまんしてもう少し長く炭だけを投入したら良かったのかなどと考えたりしています。



銀色に光ったケラ


 

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