参加者10名:参加者:山崎+湊良、松嶋、内藤、鈴木、川之上+理恵、朝吹、中野、谷岡
朝の7時集合。ご自分でたたらを6回やっても失敗し、ホームページで見て見学のつもりで来た谷岡さんが参加。
今回は川之上さんの火打ち金で火を起こして点火、火入れをしました。今回使用する砂鉄は昨年7月に富山県の浜黒崎の海岸でみんなで集めた砂鉄です。
炉は完全に乾燥していましたが、とにかく気温が低い。朝は5度でした。送風はガンガン強めにして2時間半経ってからやっと砂鉄600g投入を3回。その後、徐々に砂鉄の量を増やしましたが、砂鉄の下がり方、炎の状態も悪くないと思っていました。でも、ブロアーの送風口を砂鉄投入から小さくしたのが、後で考えると問題でした。とにかく寒いので炉の温度がなかなか上がらないのです。
12時を少し過ぎてもどうも炉の温度があがらないので、ここで送風口を少し大きめに。なるべく下の始業羽口から風を送り続け炉底の温度を上げようとしたのですが、ノロも出ないまま送風ができない状態に。とうとう12時半頃に操業羽口に切り替え。炉内の温度が下がったと思われたので、ここから30分ほどは砂鉄投入を止めて炭だけ投入。
やっと粘いノロができましたが、完全に炉底は固まって上がっていると想像。操業羽口も予備の一段上の羽口に切り替え。このあたりから炉の温度が上がったようで、砂鉄が順調に下がり出しました。14:55にノロが上がって来たのでノロ出しをしたら、サラサラのノロが出てきてホッとしました。
どこまで砂鉄を投入するかを迷っていましたが、かなり順調だったので山崎さんの笑顔の要望で15:15まで続けました。後は火伏せをして炭が下りるのを待ちました。
いよいよ炉を解体し始めるとドッとサラサラのノロがこぼれ落ちました。
結果は砂鉄30kgに収量6.6kg。このうち大きな固まりは3kgでした。ただ、ハンマーで叩いたらすぐに壊れそう。部分的に海面鉄に近い所がありました。
うまくいかなかったと 考えられる理由は、前半に炉の温度が上がらなかったことでしょう。もっと上げるようにするべきでした。砂鉄投入の時間を遅らせるか、砂鉄を入れてから送風を強めにするとかの対策が考えられます。
ただ、ケラが炉底付近にできていたのがふしぎです。炉底は完全に固まっていて、その上にケラができると思っていたら違っていたのです。
とにかく砂鉄が違っても何とかなりました。もちろん満足とは言えませんが!!
今回、川之上さんの奥さん(理恵さん)が始めて参加しましたが、誰も指示や命令をしないのにみんながそれぞれ必要な作業を黙々とやっているのに驚いていました。我ながら、本当にみんなよく気が付いてよく働きます。それも楽しく!!