藤野8号だたら (2003.05.12)

 
操業結果

1. できた鉄−−−小ゲラ+粒鉄+海綿鉄、合計2.3kg。
   第6回、7回と似た結果。粒鉄がまとまりにくく、ケラが成長しなかったのも同様。
   だが、最後まで送風を続けることはできた。送風を続けたことの効果は?
   砂鉄投入中断以前の6kgをこもり砂鉄と見なすと、本操業の砂鉄は14.4kg。
    だから、収率は向上していると言って良いか?

2. 壁土の融点が低い。
   炉内の温度が十分に上がらないうちにノロが生成し、羽口の前に次から次へとかぶさる。
   羽口の前で冷えて固まるので、頻繁に突付かなければならなかった。

3. ノロの粘性が高い。
   ノロ出しは困難で、前半ではほとんどできなかった。
   低粘性のノロ溜まりが最低1回はできたようだが、安定しなかった。
   途中で砂鉄投入を中断した効果があったか?(=砂鉄の還元に熱を奪われない)
   炉底がどんどん底上げされ、羽口を上げ切れなくなった。最後は角度に構わず吹き続けた。


 

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