三宅島、2000年12月4日午前の状況
ヘリコプター(警視庁ヘリ、おおとり4号)による観察:同乗者は大野さん(日大)
東京ヘリポート出発9:06。まず御蔵島に立ち寄り、三宅島上空観察は10:13から10:52。神津島で給油・休憩後、東京ヘリポート帰着12:54。(画像をクリックすると大きな画像を表示します。すべてガラス越しの撮影のため、写り込みが多い。)
噴煙高度は約1500m。白色噴煙で南方に流れる。その下に硫酸ミストが流れるが、噴煙と硫酸ミストは南斜面から海面上を一帯となって流れている。少なくとも、御蔵島の西方まで連続的に続いていた。
←北方から見る(左)南方(御蔵島)から見る(右)→
噴煙は主に南側噴気口列東寄りの大きな火口から連続的に噴出している。3週間前の観察と比べ、勢いがよい。ときおり、カルデラ内には青白いガスが充満する。
スオウ穴直下の水たまりはかなり埋め立てられ、泥色に濁った水たまりが2ヶ所。スオウ穴は一時のような鮮やかなどぎつい色ではなく、赤黒く落ち着いた色になっている。スオウから西にかけて崩落崖は新鮮な表面をしている部分がある(多数の岩脈が見られる)。そこは11月下旬の崩壊跡。カルデラの様子は前週と大きな変化はない模様。
赤場暁の上流では、泥流が流れた跡がガリーになって顕著に発達していた。