三宅島、2001年2月19日午前の状況

ヘリコプター(警視庁ヘリ、おおとり1号、立川より)による観察:同乗者は大野さん(日大)

東京ヘリポート出発9:05。三宅島観測時間は10:00〜10:27。その後、神津島に立ち寄り、給油。東京へリポート帰着12:15。画像をクリックすると大きな画像を表示します。

この日は晴れてはいたものの高度1500m以下には霞がかかっており、視界がよいとはいえない。カルデラ内にはガスが充満し、カルデラ内はほとんど見えなかった。 噴煙高度は約1000m(カルデラ縁の上せいぜい300m程度)。白色の噴煙はカルデラ縁から上方へはほとんど立ちのぼらずに南東〜東南東へ流れる。その下の斜面を青白色の火山ガスが流れ下っている。 2/15のカルデラ内は積雪で真っ白、2/16には山頂近くには積雪が残っていたようだが、この日はまったく残っていない。

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カルデラ縁には大きな変化は認められなかった。カルデラ南縁の亀裂も確認できたが、ほとんど変わらないようだ(写真9)。カルデラ北東側、1940年および1962年割れ目火口列の上部付近では、斜面上のガリー(泥流の発生源)が目立つ(写真13)。1962年上部火口群の第2火口には水がたまっていた(写真12;2000年噴火以前には水がなかった)。スオウ穴(写真11)と同じように細粒の火山灰が底にたまって目詰まりしたのだろう。

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