三宅島、2001年4月23日午前の状況

東京へリポートより警視庁おおとり1号(立川より飛来)にて。 同乗者:津久井さん(千葉大)、乗務員3名ほか神津島交代要員1名。 東ヘリ発9:10、三宅島観察時間は10:00〜10:25。 神津島経由で東ヘリ着12:26。
最初、高度6500フィートで噴煙の上を越えて島を1周、その後、3300フィートまで高度を下げ、低空(カルデラの南-西-北)を2回旋回した。 噴煙、カルデラ底、亀裂など、特に変化は見られない。神津島で1名降り、1名乗る(滞在10:38〜11:33)。東京へリポート着12:26。
下の画像をクリックすると大きな画像を表示します。今回はビデオより取り込んだ画像が多く、画質が悪い。

噴煙の様子(写真1〜8) 白色噴煙の高度は約1800m(海面より)。主火口から連続的に噴出し、 息をつく様子は見られない。風が弱く、ほとんど直上に上がる。ガスは1300-1500mあたりで白色噴煙から分離し、東方海上まで流れている。また、カルデラ縁周辺から北は赤場暁,南は坪田あたりまで少量のガスが漂っている。

カルデラ内の様子 主火口のうち、カルデラ底に近い孔(北西側)からの噴煙は少な目。 噴煙の状態によっては火口壁が少し見え、硫黄の付着を確認できた(9)。硫黄が丸く見えるのは活動を停止した噴気孔か? カルデラ内の水たまりも相変わらずでほとんど変化がない(10)。 スオウ穴下の崖錐が顕著(11)。

カルデラ外の様子 南側(13)、南西側(14)、スオウ穴西(15)の亀裂など、変化なし。カルデラ斜面上部は緑がまったく見られないが、海岸付近は木々に緑が戻っている。その境界があまりにもシャープ。西側(16)では、斜度が変化するところ(埋没されたカルデラ縁)を境にしているよう。ガスが流れ下るか、滞留するかの違いか? 空港付近より南でも緑が見えたが、北は緑が戻っていない(17)。

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