番号: 175 採取日:2020-10-09 産地:北海道 鹿部町 出来澗(本別漁港)
(北緯:42.07610、東経:140.797589)活火山、北海道駒ヶ岳東山麓の海岸に分布する黒砂。輝石を大量に含むほか、微粒の磁鉄鉱も濃集する部分を採取。駒ヶ岳の噴火で1640年におこった山頂部の山体崩壊で、崩れた土砂は山麓に広がって流れ山が広範囲に見られるが、出来澗崎もそういう場所だ。この時の山体崩壊は噴火湾に突入して津波が発生し、700名以上の犠牲者が出たという。駒ヶ岳の南麓には大沼公園という景勝地がある。ここの大沼・小沼などとそれに浮かぶ流れ山の点在する風景も同じ時に生まれたものだ。さて、出来澗崎に来るのはなんと37年ぶり。それは私が就職した最初の夏だ。十和田湖を経て青函連絡船に乗って函館に渡ってきた。大学の恩師である荒牧重雄先生や職場先輩の曽屋龍典さんなど10数名で駒ヶ岳や有珠山を見学した。私にとって初めての北海道だった。
(撮影:中野 俊)
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