番号: 182  採取日:2020-10-14  産地:北海道 長万部町 曙町
(北緯:42.507430、東経:140.375651)

噴火湾に面する長万部町の海岸。極細粒の砂鉄(磁鉄鉱)も部分的に濃集している。噴火湾の北西岸も静狩から八雲まで長い砂浜が40km以上も続いているが、長万部駅から南方、黒岩駅までの鉄道に沿う約18km間にはかつては20ヶ所を越える砂鉄鉱山が稼行していた記録がある(「北海道の鉄資源」、地質調査所報告、no.220、1967年)。砂鉄の起源は火山岩らしい。長万部は「かにめし」が名物だ。駅の周辺の食堂、駅弁やドライブインではほとんどそれしかメニューがなかった。かにめしはカニの身をほぐしてゆでて味付けしたものがご飯にのっている「ちらし寿司」だ。食堂のおばさんにカニの種類を尋ねると、毛ガニとズワイガニを混ぜていると答えてくれた。これが人生初の「かにめし」だ。

(撮影:中野 俊)

 

 噴火湾周辺の海岸砂鉄の分布地質調査所報告、no.165、付図4(1955年)

 

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出典:富山市科学博物館画像ライブラリークリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)のもとに掲載を許諾されています。

 

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