番号： 186 採取日：2020-11-20 産地：佐賀県 唐津市 高島
（北緯：33.472660、東経：129.993500）
一度は来てみたかった高島。唐津城近くの乗船場からわずか10分、乗船料220円。来島する観光客の目的は宝当（ほうとう）神社。この島の上部を構成する玄武岩にはマントル由来のかんらん岩捕獲岩が含まれており、地質研究者にとってはかなり知られた場所だ。マントルで発生して上昇するマグマに取り込まれて、地下深部の岩石のかけらが地表に運ばれてきているのだ。めざした海岸には玄武岩の礫がゴロゴロ転がり、かんらん石や輝石などからなるいろいろな種類の捕獲岩が容易に見つかる。砂浜は南の漁港公園という場所だけにあったが、見た目はほとんどが島の下部を構成する花崗岩に由来する砂粒のようだ。
（撮影：中野 俊）
拡大写真（横幅 4 mm）
出典：富山市科学博物館画像ライブラリー、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス（表示4.0 国際）のもとに掲載を許諾されています。