番号: 223  採取日:2023-04-13  産地:長崎県 対馬市 厳原町小茂田(小茂田浜)
(北緯:34.234561、東経:129.191344)

初めての対馬への旅。小茂田浜は鎌倉時代半ばの元寇の古戦場の1つだ。といってもここはもともとは海の中で、当時の汀線は佐須川沿いに東に1.4kmほど入り込んだあたりだったという。1274年、蒙古軍は船450艘、3万人もの軍勢でここ(当時は佐須浦)を来襲した。当時の守護代、宗助国は80騎程を率いて立ち向かい、全滅した。さらに佐須川を少し遡る場所には古くから開発された銀山があった。江戸時代に最も栄えた黒鉱タイプの鉱床で、戦後は鉛・亜鉛を中心としたとして稼行していた。1973年に閉山、その名残は佐須川沿いからも眺めることができる。対馬銀山、佐須銀山、対州鉱山などと呼ばれていた。対馬は基本的には古第三紀から新第三紀の砂岩・泥岩から構成される地層からなる島で、一部には花崗岩や石英斑岩などの貫入岩がある。

(撮影:中野 俊)

 

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