番号: 238  採取日:2023-06-17  産地:北海道 余市町 白岩町(えびす岩・大黒岩)
(北緯:43.23686、東経:140.735038)

積丹半島の奇岩、えびす岩。高さ約10m、根本の直径が約1.2mという微妙なバランスで立っている。鳥居が乗っている隣の大黒岩は影が薄いか。現地の看板には「ふたつの岩は安山岩の礫を含む火山円礫岩が波に洗われてできた岩体で、水中に噴出した溶岩が急速に冷やされて出来た岩を起源」と解説されている。道路の反対側の崖がデイサイト質のような火山性の水底火砕堆積物が構成する白岩だ。砂は白っぽく、砂鉄を含む。多くの砂粒が白岩が起源だろうか。ローソク岩やセタカムイという奇岩、1996年2月におきた豊浜トンネル事故現場も近い。この事故ではトンネル上部の岩盤が崩落し、20名の犠牲者が出た。当時のニュースを思い出す。ここ余市町はウィスキーやワインで有名で、この日は土曜日なので町中心部は賑わっており、ここへの国道も車が多い。だが、ここは閑散としている。観光客はここに寄らずに先の積丹岬を目指すのだろう。

(撮影:中野 俊)

 

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