番号: 260  採取日:2024-01-18  産地:山形県 鶴岡市 鼠ヶ関
(北緯:38.559039、東経:139.547342)

新潟県から山形県に入ってすぐの鼠ヶ関。近くに江戸時代の関所跡「近世念珠関址」があり、看板と記念碑がある。念珠関は今では鼠ヶ関と変わったが、かつての交通の要所である。平安時代に「白河関」、「勿来関」とともに「奥羽三関」といわれた関所の1つで、出羽国の玄関口だった。大正時代終わり頃にこの場所が国の史蹟として指定されたのだが、1968年、約1km南に離れた場所の発掘調査によって「古代鼠ヶ関址」が発見された。このため、従来の「念珠関址」は、1989年に「近世念珠関址」として鶴岡市指定史跡になった、とちょっと複雑である。このあと内陸にある関川しな織センターに向かう。しな布は古代布の1つだ。「関川の戊辰戦争古戦場」の碑がセンターのすぐ近くにあった。本州最後の戊辰戦争の激戦地で、庄内藩が敗れた。

(撮影:中野 俊)

 

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