番号: 54 採取日:1991-04-21 産地:沖縄県 竹富町(西表島) 中野海岸
(北緯:24.428044、東経:123.790941)漂着軽石の調査で石垣島測侯所の上地さんに案内され、この海岸に立ち寄った。奥にはドラゴン岩が並ぶ。砂はほとんどが有孔虫の遺骸からできている。その中に突起が残った形のよい有孔虫、星砂を含む。帰宅後に何時間か、きれいな星の形の粒をピックアップしたが、さすがに疲れて途中でやめてしまった。この島の沖合に「西表島北北東海底火山」と呼ばれる1928年に噴火した活火山がある。その時は海岸に多数の軽石が漂着し、大きい物では人が乗れるくらいだったという。そのこともあって、また噴火が起こったのではないかという話しがあり、派遣されることになった。しかし見つかったのは1928年の軽石や小笠原の福徳岡ノ場という海底火山から漂着した物を含め、表面にコケムシがくっついている古いものばかりだった。なお、西表島北北東海底火山は未だにその場所が特定されていない。
(撮影:中野 俊)
採取した砂の拡大写真。
(1)選別してないもの(幅4ミリ)
(2)肉眼で形のよい粒を選んだもの(幅9ミリ)
(3)肉眼で形のよい粒を選んだもの(幅4ミリ)拡大写真1(横幅 4 mm)
拡大写真2(横幅 9 mm)
拡大写真3(横幅 4 mm)
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