対談「昔からの鉄作りとその歴史」
-------世界を歩いた刀鍛冶と、世界を歩いた研究者の出会い
2000.9.9、東京工業大学百年記念館、<主催> 東京工業大学ナイフクラブ 、黒鉄会
出演:大野兼正<岐阜県関市在住、刀鍛冶>
:窪田蔵郎<鉄の歴史及び民俗学研究者、元日本鉄鋼連盟、
著書/「鉄の民俗学」「鉄の文明史」
「シルクロード鉄物語」他多数>
司会:尾上卓生<(財) 鉄の歴史村地域振興事業団(奥出雲吉田村)副理事長、岐阜県技術アドバイザー)
岐阜県関市在住の大野兼正刀匠と、「鉄」の研究者の窪田蔵郎氏の対談が行われました。大野氏は刀鍛冶でありながら幼い頃より小だたら製鉄に興味を持ち実践して来ました。その腕前は人間国宝であった刀匠、故宮入昭平氏が「大野兼正は鉄作りでは日本一」と言って讃えた話しが残っています。その大野氏は、また製鉄の歴史を探るために昭和10年代、朝鮮半島、中国、インド、そして製鉄の発祥の地のトルコまで訪れています。一方の窪田蔵郎氏もかつて日本鉄鋼連盟に勤務しながら、ご自分の足と労力を使い、鉄とゆかりの深い土地を広範囲に調査を続けていらっしゃいました。まさにトルコより日本までの「鉄のシルクロード」を歩かれ、研究をしています。
大野兼正刀匠
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窪田蔵郎氏
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尾上卓生氏