白 馬 大 池 火 山     2002年9月公開 、2020年4月追記


 乗鞍火山列の最北部,白馬岳の北東にある火山です.白馬大池(湖面の標高2,370m)や風吹大池(湖面の標高1,770m)などの 高山湖のほか,天狗原や栂池には山上湿原がありますし,北麓には蓮華温泉があります.火山の東斜面には,栂池高原・白馬乗鞍国際・コルチナ国際の3つの大きなスキー場をかかえています.白馬大池火山は活火山ではありませんが,学問的には,故柵山雅則さん(1984年,アイスランドで不慮の事故により亡くなりました)によってなされたマグマ混合(Magma mixing)の研究で有名になりました.

 白馬大池火山を含むここ「白馬岳」地域の地質図は,2002年に完成しました(中野・竹内・吉川・長森・苅谷・奥村・田口,2002)

 ごく最近の調査により、風吹岳の最新の活動は完新世の可能性が高まりました。これが認められれば活火山となります。


左の白馬三山から右の白馬乗鞍岳へ続く稜線.左端中央には長野オリンピックの舞台となった八方尾根スキー場のジャンプ台があるのがわかるでしょうか.


上の写真の右部分.白馬乗鞍岳と(中央)と天狗原(右).手前は岩岳スキー場.


白馬乗鞍岳と古い山(手前側)の間にできた白馬大池


風吹岳(中央やや左)とその外輪山


風吹岳と風吹大池を上空より眺める.その手前右にあるいくつもの小さな凹地は爆裂火口群.


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