火山列島と西之島  (2009年9月、2020年4月追記)


 火山列島とは、第二次大戦の激戦地、硫黄島など3島から構成される島々の固有名詞です。硫黄列島とも呼ばれます。

 2007年に出版した5万分の1地質図「父島列島」に続き、小笠原の島々を含む20万分の1地質図を作成しました。2009年10月刊行の「小笠原諸島」(海野・中野・石塚・駒澤、2009)です。
 この地質図は全域を実地調査して作成したものではなく、既存の論文のデータをコンパイルし、一部はそれを補うための現地調査結果に基づくものです。この地域のうち、火山列島(北硫黄島、硫黄島、南硫黄島)及び西之島は第四紀の火山島ですが、これらを中野が担当しました。これらのうち、硫黄島をのぞく3島をいろいろな機会を利用して訪れることができました。西之島は5万分の1地質図幅「父島列島」の一部として2003年に、北硫黄島は東京都小笠原支庁の生物調査に同行して2005年に、そして南硫黄島は東京都及び首都大学東京の調査に参加して2007年に上陸調査を行いました。地質図にはこれらの成果も反映されています。

 

 

 なお、聟島列島、父島列島、母島列島を合わせ小笠原群島と呼び、これらに西之島、火山列島、南鳥島、沖ノ鳥島を含め小笠原諸島と呼んでいます。ただし一般的には、列島、群島、諸島の使い分けに明確な定義はありません。小笠原での使い方がこうなっているだけです。英語に訳すとどれも"ISLANDS"でよいと思います。


西 之 島

北硫黄島

硫 黄 島

南硫黄島

 

 

引用文献

 

 

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